こんにちは。ユミシモンです。
前回は、矢のバランスを簡単に確認する方法について記事を書きました。
今回は、本当の初心者にどのような方法で射法八節を教えることが可能なのか書いてみたいと思います。
ゴム弓ではなく組紐を使う
弓道教室や部活動において、たくさんの生徒分の道具を全てそろえることが出来ない場合があります。弓やユガケの予備が足りない場合などですね。
射法八節自体は、道具を使わずに徒手にて形から練習をすることも可能ですが、どうしても弓に張った弦の抵抗を感じながら練習することが出来ません。
ゴム弓も数をそろえることが出来ればよいのですが、使用しない期間が長いとゴムが劣化しますので、年に数回しか使用しない時のために保管しておくのももったいないですね。
そのようなときに、今回記事にする方法を利用してみるのをお勧めします。
道具は何を使うのかというと、手芸屋さんなどに売っている太めのレーヨン(人絹)組紐(ひも)が重宝します。
長さは約150cmほどあれば、子供から成人まで対応できると思います。
長めに購入してカットする場合には、面倒でもビニールテープなどで端をとめておくとほつれずに長く使えます。
この紐は、軽く引っ張ると少しだけ伸びます。
この「少しだけ」というのがミソです。
打ち起こしから大三へ移行するときに通常の弓と弦の位置関係のように組紐を短く軽く持つことによって、「押していく弓」(左手)につられて妻手(右手)が抵抗を感じて動き出す初動を感じやすくなります。
もちろん、ゴムのように伸びるわけではないので、引き分けで開いていくときに右手の紐はスルスルと緩めて会まで到達することになります。
それでも、最後の離れの際に軽く抵抗を感じながら離すことが出来ると思います。
組紐練習のメリット
1 費用が安い
2 手に入れやすい
3 ゴムのように劣化しない
4 離したときに顔を打ったりしない
5 どこで練習しても安全である
といったよい点がありますので、弓道教室や学校の武道での指導など、安全に配慮しながらたくさんの生徒さんを指導する場合に有効だと思います。
また、弓を持つと天井が高くないと出来ないとか、ゴムが飛んでいって危ないという心配が一切ないので、自宅で初心者の生徒さん一人一人が練習に使用できると思います。
これから弓道をはじめる方を指導するときに、よろしければ活用してみてください。
それでは、本日はこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました。