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弓道初心者のために的中【束中】・【皆中】について説明します【動画あり】

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前回は、初心者が弓道に興味を持ったきっかけについて記事を書きました。

今回は、以前的中について触れたのですが、実際に私が動画を撮影してきましたので、まずはこちらをご覧ください。

四矢の動画

運良く一発撮りができたのですが、的を新品にしておけばもっとわかりやすくてよかったと後で反省。この日の矢所は、前付き。3本目の甲矢のみ手の内を少し意識したため、矢所が後ろに行きました。

編集していますので、実際の行射の間合いと異なります

束中(そくちゅう)とは、甲矢と乙矢の1組の矢を続けて的中させること。

皆中(かいちゅう)とは、2組の矢(4本)を連続で的中させること。

別の日、矢所はズレてますが、一手ずつ、これくらい甲矢と乙矢がそろっていると、ある程度安心できます。

それぞれ近い2本が一組の甲矢&乙矢

一手行射

動画内にもありましたが、一手行射というのは、入場に際して甲矢&乙矢の2本を持って射位まで進み、射(い)終わったら退場することをいいます。

審査では、通常5人立ち(受審者の人数によって、最後のほうは3人や4人のこともあります)の一手行射を行います。

四矢

一方、大会の予選などでは、入場の際に四矢を持って射位まで進み、4本のうち2本(一手)を床に置き、一手ずつ行射を行うことが多いです。大会に出場するときには、四矢のさばき方も練習しておく必要がありますので覚えておきましょう。

大会によっては、5人団体ではなく、もともと3人で団体1組扱いするものもあります。

入場から退場まで

初めのうちは、入場ー行射ー退場までの体配(動作や作法)が気になって、行射に集中できない方もいるようです。可能なら大会前に同じ団体参加メンバーで、動作の順序などもしっかり練習しておくとよいでしょう。

立ち順なども、大前(先頭)から落ち(最後尾)までありますから、自分が何番目で、動作のタイミングがどうなるのかも確認しておきましょう。

また、個人参加の場合は、当日初めて会う方と5人一組となりますから、どの立ち順でも立ち居振る舞いができるようにしておきましょう。

おそらく、多くの道場には5人立ちの「競技における行射の要領」や「審査の・・・」の間合いが書かれた大きな掲示物があると思います。それぞれの動くタイミングを覚えておきましょう。

入場したら、声を出すことができませんから、動作を忘れても基本的に声をかけて教えてくれる人がいません。

行射に集中できるように、事前の準備はしっかりしておきましょうね。

北国の冬季練習

動画では、安土(あづち)に畳が映っているので、気候が比較的温暖な地域にお住まいの方がこの動画を見ると、なんだかとても違和感を感じるかもしれません。

普段、弓道場の安土は乾燥を防ぐために水をまいたりしていると思いますが、北国では日中も零度以下のため安土が凍ります。←この時点で?ですよね。

凍ったりすれば、カチカチに硬くなり、弱い弓から射られた矢は、的からはずれると安土に刺さらずカランカランと横倒しになってしまいます。

私も初めてその様子を見た時には驚きました。
すると、矢羽やシャフトに雪が付いたり、氷が付いたりするのです。

凍らないように、塩化カリウムを土に混ぜたりする道場もあると思いますが、その分「矢尻」が錆びやすくなったりします。矢取りの時などに、しっかりと落としておかないと、次に使うまでに矢尻が錆びてしまうこともあり得ます。

アルミやカーボンシャフトはいざとなれば洗って拭けばいいですが、竹矢などはそうもいきません。

そこで、畳が登場するのです。もちろん新品を使うわけでは無いのですが、矢を抜くときには、いつも以上に気をつけます。実は、なかなか抜きにくいんです。上記の件とのトレードオフなので仕方が無いですね。

使い続けていると、シーズンの終わり頃には畳もほぐれてきますので、抜く動作も多少は楽になります。(動画の後にある画像参照)

ちなみに、射場側はどうなっているかと言えば、「武者窓(むしゃまど)」といって、矢を射る部分だけ枠を外せるように作られた扉(雨戸のようなもの)を締め、開いた窓から行射を行います。

ストーブなども完備しているところがありますが、5立ち分も武者窓を開けたら、マイナス○○度の冷気が入ってくるので、かなり冷えてきます。

床暖房などが入っているのは、立派な施設だけで、地方の弓道場にはほとんどありません。

また、着物を着て練習などをすると、男性は肌脱ぎをしますので、すごく冷えます。

全日本弓道連盟では、冬季は男性も中に一枚着てもいいというお達しは出してます。
恵まれた施設だと、夏季は外の安土へ、冬季は屋内用の安土に向かって通常の5人立ち練習ができる場所もあるんですよ。
 
それぞれの地域によって、きっといろいろな工夫をしているのではないでしょうか。
審査や大会に参加するということは、いろいろな弓道場に足を運ぶことになるので、施設を見るのが楽しみだったりします。
 
いろんな目線で弓道を楽しめるようになるといいですね♪
 
次回は、自宅でできる練習と肩甲骨の動きについて記事にします。
 
最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。
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