ユミシモンのつぶやき

弓道の早気(イップス)を治す|初心者がかからないために心がけること【予防】

前回は、基本の姿勢と基本の動作がとても重要だという話しを書きました。

今回は、「早気」について記事にします。

弓道を少しでもかじった人ならば、「早気(はやけ)」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。弓道というスポーツにおける病気だという人もいるくらいです。

早気に苦しんだという体験談を話す人も結構な数に上りますし、現在あなたは早気に苦しんでいるのかもしれませんね。

周りの人には、なかなか理解してもらえず、1人で苦しんでいるかもしれませんね。

でも、大丈夫です。
この記事を読み進めていただければ、きっと早気脱出のヒントが見つかると思います。

念のため、初心者で、まだ早気がなんだかわからないという方のために説明を入れておきますね。

早気(はやけ)とは

早気とは、射法八節の動作の中で、大三から引き分けて「会」の完成した姿勢に至る直前もしくは、会の位置に矢が到達したとたんに自分の意思に反して矢を離してしまう状態のことをいいます。

重度になると、引き分けてきて口割に届く前に離してしまう人もいるくらいです。

以前紹介した、弓道アニメの「ツルネ」の主人公も中学校最後の大会で早気になってしまい苦しんでいるという設定でした。

弓道では、「早気」といいますが、実はこのような現象は他のスポーツなどにも見られる「イップス」という状況のことを言います。

イップスというのは、何らかの精神状態から、本来すべき動きや状況を行うことができなくなる状態、心と身体のバランスがずれて思うような動きができなくなる状態のことをいいます。

心と身体のバランスが崩れるというのは、うつ病などにもみられる状態で、医学的にはジストニアとも呼ばれています。

なぜ早気になるのか

弓道で早気になる人の多くが、ここまで引いたところで離すと「中る」という体験を積み重ねているうちにかかるようですが、心当たりはありますか?

本来、弓道では「会」を経たうえで正射必中をなすことを求められます。

ですが、「中ればよい」「中てなければならない」という気持ちを持つと、知らず知らずのうちに頭の中の思考と運動神経系に誤差を作り出します。

会で「詰め合いと伸び合い」を考えているうちに的中率が下がっていく…。
大会では、中てなければ勝てませんから、もどかしいですよね。

引き分けてきて、「この位置!」で離せば「中る!」という経験を積むと、脳と身体は脊髄反射のようにその位置で離してしまいます。

その動作を繰り返し、繰り返し続けていると…

結果、本人もどうしたらよいかわからないところまで進行すると考えられます。

早気を治すために

このような状態の話は、大昔からあり、早気を治すために、最終的に我が子を矢面に立たせて克服したという話が残っているほどです。

この話は、勝手に動く身体(の状態)を愛しい我が子に矢を放ってはいけない、中ててはいけないと脳神経に強く意識付けをすることで、身体と脳のバランスを取り戻したという例です。

しかし、さすがにそのようなことを現代の世の中で実践することはできません。

どうしても似たようなことをしたいのであれば、大事なデータが入ったスマートフォンやノートパソコンを薪わらにくくりつけるというあたりでしょうか。

 

いま、スマートホンやパソコンといった例を出したときに、あなたはどう思いましたか?

「そんなこと絶対無理!」って思いましたか、それとも、「まぁ、それならねぇ」と思いましたか。

実は、このときの心理状態がそのまま早気という症状に関係すると私は考えます。

早気の治療方法

つまり、早気というのは、意識と身体の神経系の乱れです。

ひとつには、本気で治したいという意識で練習に臨んでいるのか、まぁいいか、いつかなんとかなるだろうという気持ちで臨んでいるかによっても変わります。

その乱れを直すために、強い刺激を利用することはあながち間違ってはいません。

しかし、我が子かスマホかというのは建前です。

イップス・ジストニアのきっかけ

うつ病などの症状には、「こうでなければならない」「こうしなければならない」「なぜ、他の人はそう出来ないんだ」といった、いっけん生真面目な性格が災いして負のスパイラルに迷い込み、本人の自覚がないまま心と身体のバランスを崩してしまうことがあります。

弓道やスポーツでは、「自分は正しくやっているのに、なぜ上手くいかないんだ」「こうすれば上手くいくはずなのに」と一生懸命になればなるほど、自分で自分を追い込んでいき、結果的にイップス・ジストニアになっていくようです。

早気の治し方

治し方の方法も、検索をかけると多岐にわたります。

いろいろな体験談があり、その方法で克服した人は、その方法を信じて書き込んでいるはずです。私がこうして直ったのだから、間違いない、と。

上の文章を読んで、ちょっと違和感を覚えた人は素晴らしいです。早気の人ならば、早く治せるかもしれませんよ。

理由は、「思い込み」という点にあります。

直前に、イップスとジストニアのきっかけについて書きましたね。

早気を本当に治したかったら、思い込み」をまず捨て去るところから始めてください。

自分は「早気だ」、「一生懸命治そうと努力している」といったたぐい全てです。

具体的な方法

それでは、私が推奨する方法を書き留めておきます。

弓道の基本に立ち戻ってください

射法八節もやり方も知ってるよと投げやりにならずに読み進めてくださいね。

ヒントは、「射法・射技の基本」のなかにあります。弓道教本、第一巻をお持ちの方は、そちらの項目のページを探してみてください。

その5つの項目の中に、私が推奨する方法の答えがあります。

どれかわかりますか?

 

それは、「呼吸(息合い)」です。

今まで見聞きした、自分は早気だと言う人のほぼ全ての人にあてはまるのが、動作に伴う正しい「呼吸(息合い)」を習得していません

学生などでは、習ってもいないと聞くこともありますが、教本には、

動作は、すべて息合いとの協応によって生きてくる。
すなわち、生気体となる。
息合いは基本動作(体配)を生かし、射法八節、とくに「会」・「離れ」における心の安定、気力の充実をもたらし、気合いの発動の原動力となるものである。

と書かれています。

動作と正しい呼吸(息合い)のことだけを考えて練習してください

あなたが早気だというのなら、「早気」という言葉を捨てて、射法八節の全ての動きで行う呼吸(息合い)を覚えるところからはじめてください。

もちろん、的に中てようとか、中てなければ意味がないとかいう雑念も捨ててください。

場合によっては、薪わら以前のゴム弓の練習で身体に覚え込ませるのがよいと思います。

 

すべては、そこからです。

指導者がいたら、しっかりと教わってくださいね。

ここまで読んできて、まだ「早気」になったことのない人にとっては、どうすることが「早気」にならないため【予防】に必要なのかおわかりですね。

結論

「早気」は病気ではありませんし、恐れるモノでもありません。

弓道の基本を正しく学ぶことが、大切だということです。

 

この記事を読んでも不安だというあなたへ

世の中にはたくさんのスポーツがあり、弓道だけに関わらず、イップス・ジストニアに苦しむ人が数多くいます。

スポーツアニメの世界でも、イップスになってしまった主人公を取り上げている場面が描かれているのを見たことがある人も多いかもしれません。

そして、あなたと同じ現実の世界、アマチュアだけではなくプロの世界においてもイップスは非常にやっかいなものとして認知されています。

いろいろな治し方があって、プロ選手であればプロのトレーナーに月に〇〇万円というお金を支払ってでも治そうとします。

生活がかかったプロ選手なら当然ですよね。

しかしながら、アマチュアの一選手がプロのトレーナーに高額の支払いをして治してもらうというのは予算的に非常に厳しいものがあります。

参考までに、アマチュアの方でも手が届きそうなブルーバック・ミュージックという音楽療法がありましたのでこちらに貼っておきます。

アスリートのイップス改善&スランプ脱出に役立つメンタル強化ツール

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いろいろな方法を探して、あなたのイップスが早くよくなりますように祈っています。

 

次回は、超初心者が弓道の練習をはじめる前にすることについて記事にします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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