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弓道競技のルール【弓道競技規則】について簡単に説明します

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前回は、自宅でできる練習と肩甲骨の動きについて書きました。

弓道が、矢を的に中てるスポーツだということは分かったと思いますが、他のスポーツのようにやはりルールがあります。

弓道のルールって何ですかという方に簡単に説明します。

中でも今回は、的中についてのルールを簡単に確認しておきます。

的中(てきちゅう)について

的に中らないと駄目だということは、初心者の方も弓道を経験する前からなんとなくおわかりになっていたと思います。

しかし、基本的に的のどこに中っても中りに差がないということはあまり知られていないようです。的紙に黒と白の線が描かれているので、なんとなく真ん中に近い方が得点が高いんでしょ?と思われる方がいるのですが、近的競技(一般的な距離28m)の場合、中れば「〇」、外れれば「×」としか記録されません。

弓道をやっていない人や初めて弓道を教えることになったときなどにも、「そうなんですか?」と驚く反応がよくあります。

サッカーならゴールの中にボールが入れば得点になるとか、野球なら外野のフェンスを越えたらホームランで得点が入るなどは、実際に競技を行っていない人たちにも認知度が高いですよね。

しかし、味方に当たった後にゴールに入ったときとか、外野手のグローブにボールが当たった後に直接フェンスを越えた場合とかになると「?」となる人も結構いると思います。

最初に弓道の中りは、どこに中ってもよいと簡単に書きましたが、上記のサッカーや野球の例えのように弓道の「的中」にも細かなルールが存在します。弓道競技規則というものがあって、「的中」に関して記載された箇所があります。

一般の方はあまり見たことがないと思いますので、以下紹介します。

【弓道競技規則】について(一部)

第25条 〔近的・的中の判定〕

「あたり」「はずれ」の判定は、矢の根(矢尻側)が的面を射ぬき、的枠内にとどまっているか否かによる。矢が折れた場合は、矢の根側の状態で判定する。

(1)「あたり」は、矢が的枠内にとどまった場合とする。
ただし、次の場合も的枠内にとどまったものとし「あたり」とする。

(ア)矢が、的枠の内側から的枠の外側に射ぬいた場合
(イ)矢が、的枠の合わせ目または的枠にとどまった場合
(ウ)矢が、あたり矢に継矢となった場合
(エ)はずれ矢に接触して的枠内にとどまった場合
(オ)的が転び、矢が的枠内にとどまっている場合
(カ)的枠内にとどまっている矢の一部が、垜敷に接触している場合

★ユミシモンの補足説明です
(ア)正面から的枠内に中って、内側から枠の木を外側へ突き抜けた場合。
(イ)的の枠というのは、薄い板を丸めて作られており、板を重ねて止めている部分があるので、その間に挟まった場合。
(ウ)先に的中した矢の筈部分に以降の矢が刺さってつながった場合(継ぎ矢説明記事のリンク
(エ)枠の外側に刺さっていたはずれ矢に接触し、的枠に中っている場合
(オ)矢が中った衝撃で本来固定されている的枠が安土から外れて転がり落ちたが、矢は刺さったままの状態の場合
(カ)中り矢だが、内側で安土まで刺さらず矢の重みで、例えば矢羽根側が垜敷に触れている場合

(2)「はずれ」は矢が的枠内にとどまらなかった場合とする。
ただし、次の場合も的枠内にとどまらなかったとし「はずれ」とする。

(ア)矢が、的枠の外側から的枠の内側に射ぬいた場合
(イ)矢が、侯串と的枠の間にとどまった場合
(ウ)あたり矢に接触して的枠外に出た場合
(エ)矢が跳ね返り、的枠外に出た場合
(オ)掃きあたりの場合
(カ)幕・防矢ネットなど障害物に接触した場合

★ユミシモンの補足説明です
(ア)枠板の外側から枠の内側に刺さった場合
(イ)的枠を安土に固定する侯串と的枠の間に刺さった場合
(ウ)あたり矢に接触したことで、枠の外に外れた場合
(エ)的紙、的枠に矢が跳ね返された場合
(オ)的に刺さる前に手前の地面でバウンドしてから中った場合
(カ)幕や防矢ネットに接触した後的枠内に中った場合

このように競技として存在するためには、ちゃんとしたルールもあります。

しかし、大会に選手としてちょっと出てみようかなという初心者の方は、暗記できていなくても審判の方が正しく判断してくれますので大丈夫ですよ。

少しずつでいいので、大会に参加したり、お手伝いをする機会に覚えていきましょう。

次回は、弽(ゆがけ・かけ)のメンテナンスについて記事にします。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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