初心者でも弦輪を一人で作れるようになって欲しいなという思いから作成した動画です。
ただし、道場で音を出しながら再生することができない場合もあると思い、ブログにも画像多めで載せておくことにしました。
この記事も併用してもらえれば、きっと上手に弦輪を作れるようになりますよ♪
よかったら、bookmark(お気に入り)して出来るようになるまで何回でも見直してくださいね。
初心者の知人にも是非この記事を教えてあげてください。
How to make a bowstring ring.
弦輪の作り方
新品の弦輪(四寸伸び)を袋から出したところです。
並寸や二寸伸びは、本弭(もとはず)に掛ける輪の色(緑色の部分)が異なります。
末弭(うらはず)に掛ける輪を赤い部分を使って作っていきましょう。
新品の場合、赤い弦の部分が固いので両手で前後にもみほぐして柔らかくしましょう。
まず最初に、先端を左手で持った弦の上に重ねて末弭とほぼ同じサイズの輪を作ります。
慣れないうちは、実際に弓の末弭に合わせてみたりしながらやっても良いかもしれません。
次の画像に書いてあるように、少し余裕を持たせておきます。
私がやっても、いつも一回でピッタリ合うわけではありません。
微妙なズレをやり直していけばよいので、気楽に考えてやってみましょう。
弦輪の大きさを決めたら、下から上に弦を通します。
通した先端の弦と手前の弦の2本を右手でしっかり持ち、左手の指を弦輪に引っかけて左右にしっかりと引っ張ります。
目安は、次の画像のように、左手を離しても結び目に隙間がなくなるくらいです。
続いて結び目が緩まないように、結び目を左手に持ち替えます。
弦の先を手元の弦の「左側」を通してから、下から上に輪の中を通します。
緑色の本弭にかける輪の部分を見本としてください。
上記の画像左側に載せた赤い紐の絡み方も参考にしてください。
2本の弦を絡み合うようにひねって、1本にするイメージです。
その第1ポイントが、2本の弦をしっかり密着させてから、「2本同時にひねる」ことです。
輪の形が崩れても問題ないので、動画や画像のようにひねります。
ひねると同時に再度巻くように持ち替えてひねります。
末弭の大きさにもよりますが、約3回が目安になります。
イメージは、ねじりはちまきのようにします。
太さが均等ではないですが、神社のしめ縄なども似ていますね。
これが一人で出来るようになると、立派な弓道人の仲間入り!かな?
作った弦輪は、末弭にぴったりとはまるように調整しましょう。
特別ポイント
好みの問題だという人もいるかもしれませんが、私の意識していることを特別にお伝えします。
先ほど約3回と書いたのは、3回巻けば緩みにくいということ。
そして、もう一つの特別なポイントが、末弭の背?側には1本で掛けるということ。
気にしていない人の方が多いのではないかと思いますが、上側が長い弓を引くとき弦輪を通してかかる力が最も大きい場所です。
弦輪のねじりを5~6回に増やし、ねじった2本で背に掛け、その太さで力を分散するという考え方もあるかもしれません。
※参考:中仕掛けと弽の弦枕との関係に似ています
しかし、自分なりに比較してきて、経験的に1本で掛けた場合の方が弓のしなりを感じやすく、離れの時の弓返りの冴えがいいのではないかという結論になりました。
科学的な証明はできませんが、どこかにこだわりを持って取り組むことはスポーツの面でも悪いことではありません。
もちろん、科学的に「間違っている」と分かれば切り替えます(^_^;)
余った弦の処理
末弭の高さよりもはみ出した弦は、床に付けるときに邪魔になります。
あまりにも長くはみ出した弦は、剃り残した毛が1本伸びているような感じです。
ハサミで切って、整えておくことをお薦めします。
弦は伸びるもので、カットしても弦輪の再調整をして不足することはありません。
ただし、赤い布がほつれてきやすいので後処理は必要です。
少し多めに木工用ボンドをつけておきましょう。
乾けば透明になるので、心配する必要はありません。
また、本弭の余りも長いようであれば切りましょう。
坐射で、弓を立てるときに引っかかることも無くなりますよ。
まとめ
初心者のうちは、弦輪も先輩に作ってもらうことがあるかもしれません。
でも、自分で作れるようになると、急な調整が必要になったり、新しい弦を購入したときにも一人で対処できるようになるので、弓道の楽しみが一つ増えますよ。
弓道用の弦もたくさん販売されているので、少しずついろんな弦を使ってみて自分の射に合うものを見つけていきましょう。
是非、弦輪の作り方をしっかり覚えて、未来の後輩にも教えてあげてください。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。