前回は、弓道の道具とそこにかかるお金の話しについて記事にしました。
今回は、その中でも射手にとってとても大切な道具である弽の挿し方について確認しておきます。
言葉だけでは、伝わりにくい部分もあるので動画も作りました。読み終わったら見て確認してください。
弽の挿し方
私も初心者の頃は、すべてが分からないことだらけでした。
今では普通にやっていることも、習いはじめの頃は今ひとつよく分からないことがありました。
その中でも、後々とても大切なポイントになる「ゆがけ」の挿し方を一緒に確認しておきましょう。
Youtubeなどを見ていて、弓道具店の動画であっても抜けているようなポイントがあったので、自分で撮影しました。
適正なサイズの下がけを使おう
案外、小さすぎたり、大きすぎたりする下がけを使っている人を見かけることがあります。話を聞くと、汗を吸収してくれればいいやと思っているそうですが、自分の手にフィットするモノを使うようにしましょう。
手の大きさと下がけの取り付けについては、様々な方法があっていいと思います。手首に巻き付けた状態でそのまま弽に入れ、弽の台革で覆うことによって固定する人もいれば、余った部分を折り返して下がけの隙間に挟み込んで固定する人もいます。
他にも方法はありますので、工夫してみましょう。
弽の挿し方
正しく下がけを付けたら、ゆがけに手を入れます。(正式には「挿す」といいます)
指を奥まで入れにくい場合は、親指側の堅い部分「控え」を左手で持って引っ張りましょう。軽く引っ張った後に、人差し指と中指の間を左手で軽くトントンとしてあげると奥までしっかりはまるはずです。
取り掛けの形に指をそろえる
しっかりフィットしたら、「取り掛け」の形に三指をそろえることです。さらに、残った薬指と小指も軽く折り曲げておきましょう。
(このポイントを飛ばしている動画が多いです)または、このことを教えていない人も多いです。
控えを手首に沿わせる
道場では、正座して弽を挿すので一般的には太ももの上で固定します。(撮影の関係で動画ではテーブルに押しつけています)小ひも(ゆがけに繋がっている細い革の紐のこと)を軽く引っ張りフィットさせます。
尺骨を目印に小ひもを巻く
手の甲側で尺骨を指側に越えた、くぼんだところに小ひもを沿わせます。ここをきちんとしておくと、会に至るまで余計な動きが少なくなります。
台革で包むようにしたら、後はきつく締めない
後は、台革で包むようにした後は、カケ紐は強く引っ張ったりしないようにしましょう。最後のところで軽く引っ張って調整をするだけでOKです。
ゆがけの挿し方の動画
参考にしていただけたら幸いです。
次回は、初心者が弓道に興味を持ったきっかけについて記事にします。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。