こんにちは、ユミシモンです。
久しぶりの投稿になりますが、コロナ禍のなか、弓道を楽しんでいらっしゃいますか。
思うように練習に行けない、審査や大会が中止になったりと大きく環境が変わってしまいましたが、弓道の神様はきっとあなたを待ってくれていると思います。
Youtubeの投稿も停滞しているのに、ありがたいことに登録者様が700名を越えました。
見てくださる方に、少しでも何かのヒントになれば幸いです。
ときどき、コメントをくださる方もいらっしゃって、できる限り返信をするようにしています。
先日、「胴造り」についての質問がありましたが、その前に確認しておくとよいことをまだ記事にしていなかったので今回記載してみようと思います。
胴造りの前に確認しておいて欲しいこと
私が最初から指導する時に「足踏み」や「胴造り」以前に確認することがあります。
それは、個人の身体の状態や特徴(癖)を理解してもらうことです。
本人の意識下に置いてもらうことで、自分から直そうとする時にとても役立ちます。
また、互いにコミュニケーションを取りやすくなり、伝達の効率もよくなります。
身体の特徴とは
弓道教本では、左右均等を基準としていろいろと記載されていますね…
ところが、人間の身体って縦にまっすぐ、左右均等だと思われがちですが、案外歪んでいる人も多い気がしています。
誤解の無いように補足しますが、「歪んで」というのは、病気などによる身体的特徴のことではありません。
そもそも、私も身体に身体的特徴(癖)があるので、同様に苦労した経験があります。
講習会などで初めて会う指導者の方には、その都度事前に説明する時間も無いので、一般論としてはそうなのだなと頭で置き換えながら指導を受けたものです。
もちろん、時間に余裕があった時には個別に質問させてもらうこともありました。
身体的特徴についてですが、弓道を始める前に、別のスポーツをガチガチにやっていた人なども該当しやすいです。
スポーツによっては、ある部分、または右半身とか左半身とかが偏って鍛えられていたり、そのスポーツ独特の特徴的な動きに合わせた身体の変化などがみられることもあります。
もちろん、スポーツをしていなくても個々に癖があったりすることは充分考えられます。
身体の特徴を理解するために行うこと
それでは、実際に行う確認方法を以下に記載します。
1.何も持たず、両足を握り拳1個位離して、まっすぐ楽な姿勢で立ってもらいます
補足
(1)大きな鏡があれば、鏡の前でやってみましょう
(2)床に板の線などがあったら、土踏まず辺りを合わせておきましょう
(3)この時、力は込めず、リラックスさせてください
(4)その後、眼をつぶってもらい、1分くらい待ちます
2.両足−骨盤−両肩の位置(真上から見たとして)ねじれを確認します
3.左右の肩の位置、または左右の傾きを確認します
4.静かに眼だけを開けてもらいます
たったこれだけで、その人の身体的特徴を見つけることができたりします。
指導者の方(友人同士でもOKです)は、気がついたことがあれば本人に優しく伝えてあげましょう。
指摘された本人が自分自身で気がついていないことだった場合には、鏡に映る自分や床の線を基準にしてズレを確認できれば、指摘されたことを素直に受け入れてもらうことができると思います。
最後に
もちろん、左右均等で綺麗な姿勢の人もいると思いますから、その場合は無理に指摘しなくても大丈夫です。
しかし、何かしらの発見があった場合、弓道の姿勢を覚える前に、普段からその癖を直すよう心がけましょう。
また、癖を意識(自覚)した上で、弓道の基本の姿勢などを身につけるようにするとよいでしょう。
一人一人の骨格や筋力、場合によっては足や腕の長さも左右で異なることがあります。
指導する側もされる側も、こういった背景をお互いに理解した上で、謙虚な気持ちを持ちながら切磋琢磨できればいいのになと思う次第です。
指導する側は、「目の前の生徒は、未来の指導者」だという気持ちで接してあげて欲しいものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。