こんにちは、ユミシモンです。
ところで、弓道着を初めて手にしたときの気持ちって覚えていますか?
新品の真っ白な弓道着を広げた時って、なんだかワクワクしませんでしたか?
私は、いまでも新品をおろす瞬間、初めて弓道着を手にしたときのワクワク感を思い出します。
初心者なりに弓道着を着て練習ができるということに喜びを感じたんでしょうね。
いやはや、本当に懐かしいです。
それでも、新品で純白の弓道着であっても、練習で使えば当然汗も吸い込むし、襟も汚れます。
汚れれば、洗濯機で洗い、そして「干し」ます。
今回は、「そういえば、洗濯した後ってどうやって干していますか?」という会話から記事を書いていきます。
洗濯機で洗う場合のコツ
1.他の衣類と一緒に洗わない(衣類絡みはシワの原因)
2.弓道着や袴については、可能ならば大きめの洗濯ネットに入れて洗う
3.足袋はネットに入れない方が、汚れが落ちやすい♪
4.洗濯機が停止したら、すぐにしわを伸ばして干す!
※湿っていた方が、生地も重みで伸びやすくなっています。
乾燥まで完璧にする人もいるかもしれませんが、少しでも湿り気があるのであればやはり『干す』ということが必要になります。
金銭的に余裕のある方は、「クリーニング」一択かな?
ハンガーは何を使っていますか
結論を先にお答えすると、〇印の「着物ハンガー」を愛用しています。
なぜ着物ハンガーなのか、なぜ一般家庭にありそうな普通のハンガーを使わないのかについて見ていきましょう。
◆前提条件として、私の弓道着のサイズは『L』です。
針金ハンガーの場合
どこにでもありそうな、針金が芯に使われているハンガーです。
画像の「赤い矢印」が肩幅の縫い目、黄緑色の「〇」がハンガーの端にあたります。
画像で使用しているのは、夏用弓道着の乾燥状態のものになりますが、洗濯後にこの状態で干したとするとどうなると思いますか。
完全に乾燥までさせた場合、「〇」の部分がピョコンと飛び出すような状態になります。
もしもそのまま着用するとなると、本来の肩幅よりも狭いところが左右とも盛り上がってしまい、少々みっともない状態になってしまいます。
仮にアイロンを掛けるとしても、乾いて膨らんだ部分をまっすぐにするのは手間がかかります。
「S」サイズくらいだと、ちょうど肩幅に近いのでしょうか。
木製ハンガーの場合
しっかりとした作りのハンガーなので、一見良さそうに見えるのですが…
こちらも同様に「〇」部分が、本来の肩幅まで届いていません。
したがって、針金ハンガーとほぼ同じ状態になってしまいます。
身丈(みたけ)や身幅(みはば)の部分にも波打ってしわが寄るので乾きにくくもなります。
伸縮ハンガーの場合
いろんなデザインのモノがありますが、針金ハンガーや木製ハンガーでは、どうにも綺麗に乾かないということを学習した私が、次に試したのがこの肩幅を調整できるタイプでした。
袖部分は、調整可能だったので伸ばしてみると、弓道着の肩幅までハンガーの端が届くようになりました。
これなら大丈夫だろうと使い始めたのですが、やはり気になるところが出てきてしまいました。
「〇」の部分、ハンガーを伸ばしたときにできる段差の部分にピョコンと膨らみが出来るようになってしまったのです。
針金や木製ハンガーの膨らみよりは少なかったのですが、やはり気になります。
弓道着や和服のつくりについて
上記の画像を見れば一目瞭然なのですが、弓道着の作りは、普通の洋服のように「なで肩」にできていません。
肩から袖先まで一直線になるように作られているのです。
偶然か必然か「残心」の時に最も衣服の乱れが少なくなるような形とでもいうのでしょうか、昔からの和服と同様のデザインが用いられています。
したがって、そもそも「洋服」向けのハンガーが、「和服」と同じ型の弓道着にフィットしないというのは当然の結果だったのです。
着物ハンガーの場合
そこでやっと思い出しました。
母が反物(たんもの)から着物を作っていたときに使っていたモノを。
そして「あなたが女の子だったら、たくさん着物を作ってあげたのに」と言われていたことも。
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当時は今のような「着物ハンガー」は見たことがなかったのですが、弓道をはじめるようになって調べてみたら、伸縮式の着物ハンガーがいろいろ販売されていることが分かりました。
1段階伸ばしたところ。
2段階伸ばしたところ。
「L」サイズの弓道着でも、余裕で両肩をまっすぐにして干すことができます。
身幅も広がるので、軽く引っ張ってパンパンと伸ばしておけば新しいうちはアイロンなしでもいけそうな感じで乾きます。
もちろん、この状態で干した後であれば、アイロンを掛けるときにも自然な形のまま行うこともできます。
布がほとんど重ならずに干せるので、乾燥も早くなり良いことずくめです。
オマケ情報:私は両端の余った場所に「足袋」を干してます♪
弓道は、五段審査から和服着用となりますし、矢渡しなどを手伝う際にも和服が一般的になります。
洗える着物を購入した際には、この「着物ハンガー」が大いに役立ちます。
和服の場合、襦袢と着物がワンセットになりますので、ハンガーは最低でも2つは用意するのが望ましいですね。
襦袢や着物は、弓道着と比較してさらに袖が長くなりますので、自分の着物で両端の長さを計ってから最大幅に近い着物ハンガーを探すことをお薦めします。
私は着物を購入する前から、着物ハンガーを愛用していたので、着物の袖の長さが少し足りませんでした。
それでも、この程度であれば問題なく使えていることをお伝えしておきます。
五段まで取得する予定がなくても、干す時にとても便利なので、まだ使ったことがない方は、是非一度使ってみてください。
きっと、もっと早くから使えばよかったって思うと思いますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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