こんにちは、ユミシモンです。
新品の弦を使うとき、中仕掛けが緩んできたときにお世話になる道具といえば「道宝」(どうほう)です。
みなさんがお持ちの道宝は綺麗なままですか?
動画でも紹介していますが、ブログの記事としても記録しておきます。
また、動画には載せていない情報も追記しておきます。
新品の道宝と使用中の道宝の比較
新品の道宝は、当然ですが使用面は何も付着していないので綺麗な平面をしています。
ところが、その道宝も使っているうちに木工用ボンドなどが少しずつ付着してきます。
少しならば気にならないのですが、学校の部活動などで使用頻度が高いと、あっという間に塊が分厚くなってきてしまいます。
個人で使用しているので、これでも汚れてきたなと感じています。
しかし、学生さんが学校で使用しているものを見たときには驚きました。
もう木の面がまったく見えないくらいボンドの塊がこれでもかと付着していたのです。
弓道を指導する方がいらっしゃらない学校だったからなのか、その辺りは各学校の事情だとは思いますが、いずれにせよ覚えておいてもいいのではないかと教えたことがあります。
ただし、「火」を使う方法なので、責任能力のある大人が同席していることが大切だと思います。
汚れ(ボンドかす)の取り方
それでは、汚れの落とし方について見ていきましょう。
先ほどの学校では、ごくたまにカッターナイフ(刃の折れるタイプ)で削っていたようです。
しかし、堅くなったボンドを削るにはそれなりの力を込めて行うことになるので、勢い余って怪我をするリスクが非常に高いです。
危険ですので、お薦めできません。
私がお薦めするのは、「火であぶって柔らかくしてから剥がす」という方法です。
使っているライターは、こちらのようなものが使いやすいと思います。
普通のライターだと、押す部分と炎が近いので何秒もあぶるのには向いていません。
また、動画の中でボンドカスを剥がすときにハサミを使っていますが、タイプによっては使いにくいものもあると思います。
大きなカッターや、薄い金属の板(スクレーパー)なども可能だと思います。
要は、板に付いた柔らかいボンドをこそげ落とす能力があるモノを使いましょう。
火であぶると、プツプツって音を立てて膨らむのが分かるようになります。
極端に分厚くなった道宝に対してやるときも、一度に剥がそうとせず、少しずつやってください。
◆火事だけは絶対に起こさないでくださいね!
あぶっては、剥がし、の繰り返しを行いましょう。
※あぶるので、多少ススで道宝が汚れることはご承知おきください。
繰り返し行うことで、これくらいまで剥がすことも可能です。
普段なら、個人用なのでこれで終了するところですが、きれい好きの方もいると思いますので、もうワンステップ追加しておきます。
仕上げについて
たまたま自宅にあったのが、耐水ペーパーの紙ヤスリでしたが、普通のお安い方の紙ヤスリで十分です。適当な大きさに切って使いましょう。
多少の凸凹は残っていますので、150番の紙ヤスリを使っています。
それより細かいとかえって時間がかかります。
さらに綺麗にしたい人は、150番→320番といくとさらにつるつるになりますよ。
ちなみに紙ヤスリは番号が小さいほど粗く、大きくなるほどきめ細かくなります
あとは、ヤスリをかけるだけです。
細かな削りカスがでますので、新聞などを下に引いておくことをお薦めします。
単純にヤスリをかけるだけで、右側のような状態まで持って行くことが出来ます。
左側は、あぶって剥がしただけです。
マメに行えば、綺麗な状態に復元できますが、何十回とヤスリをかけると表面はいつか平らではなくなります。(それでも何年もかかると思いますが)
黒檀・紫檀や柿の木系の道宝の場合
道宝の主な原材料は、木材です。
しかし、木材と言っても種類がたくさんありますよね。
中には比重が重く、水の中に入れると沈んでしまうような木材もあります。
そのような道宝の場合には、使用後に水を張った容器に浸けておきます。
練習終わりにでも、道宝を取り出し、互いの道宝でこすります。水溶性の木工用ボンドは大体こそげ落とすことが出来ます。
「火」を使わない方法も紹介しましたので、道宝の材質を一度確認してみましょう。
まとめ
道宝は、使い始めれば汚れるモノ。簡単に言えば、消耗品です。
しかし、ちょっとしたことで道具の延命が出来るのであれば、費用負担も減るし道具に愛着を持つことも可能です。
木を切ってという手間をかけなくても、新品を買い直さなくても済むのであれば、やってみる価値はあるんじゃないかなとユミシモンとしては思うわけです。
これは押しつけではないので、もしも気が向いたら試してみてください。
そのときの参考になればと思って記事にしてみました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。