今週もまた、1週間開いてしまいましたが練習に行ってきました。
練習5日目です。
こちらが着替えている間に、どんどん準備も出来るようになりました。間違ったことは指導しなければなりませんが、積極的な姿勢は褒めてあげると、子供は純粋に喜んでその後の練習に気持ちが入っていきますよ。
手の内の復習を自分で行い、その後巻藁にて確認。
弦の返りは、90度付近に安定してきたので、耳や顔を打つ心配はほとんど無くなったと言ってよいでしょう。油断すると当たりますが、軽く当たる程度の経験なら大丈夫でしょう。
今回は、打ち起こしの時の両手の高さについて確認しました。
顔向けをして的方向を向いているので、初心者のうちは打ち起こした後引分けに至る際に、矢先が上がっているのか下がっているのかが分からないのです。ほとんどの初心者は、矢先が上がっています。
便利な世の中ですから、スマホやタブレットなどで実際にどれくらい矢先が上がっているのかを録画して見せてあげることが非常に効果的です。その上で、右手を左手よりも拳半分から一つ分高くする意識で打ち起こすとよいことを教えてあげるのがよいでしょう。
そうすることで、矢の平行移動については、案外どの子も飲み込みが早いです。
そこから大三、会へと移行するときの矢の通り道についても本人と確認をしました。
教える指導者の背が高い場合は、両膝をついて目線で見えるように実演をしてあげるのが効果的です。下から見上げていては、初心者には、わかりにくいことを指導者は心得ておく必要があります。この方法は、子供に限らず、大人の初心者に対しても有効ですよ。
基本的には、矢は身体と平行を保ちながら会まで到達することを見本を見せながら確認しました。
本日は、巻藁のみにしようかと思ったのですが、飽きないように的に向かう時間を最後に作りました。
弓道あるあるの出現です。
巻藁の前だと出来ることが、的に向かうと出来なくなるっていうよくあるパターンです。
画像を見て、矢のシャフトが反っているのが分かるでしょうか。
弓道では、矢のシャフトのことを「篦」(の)と呼び、「篦」が反ったりすることを「篦じない」(のじない)と呼びます。
この症状は、初心者の場合、身体の割り込みが不十分であり、妻手の引き方(特に手首に力が入る)に問題が生じていることが多いです。
まぁ、1週間おきの練習スタイルなので、欲張らず大目に見ます。ただし、事実はちゃんと伝えることで、今後の課題認識をさせておきます。
ただ、周囲が的に向かって引いているのを横目に見ながら巻藁だけを練習させるのは、飽きてしまう原因にもなるので、そうならないようにしなくてはなりません。
本人の性格などにもよりますが、指導者はその辺りを読み取る能力をつけないといけないと思います。
的前練習は、時間の関係で数本でやめましたが、やはり、初めて的に向かって矢を射るのは新鮮な気持ちになれたようです。次の練習の機会に気持ちが続くとよいですね。
場所や指導方法によっては、経験者がいない時を見計らって靴を履いてから矢道の中で的に近いところから弓を引く練習をするところもあるようですが、4日目までで手の内の状態がよくなっていたため、最初から射位で引かせてみました。
案外、的に近いところへ飛んでいったものもあったので、練習成果はまずまずなのだと思いました。
学校などで指導者がいない場合は、矢道からの練習の方が安全かもしれませんね。
それでは、本日はこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました。