1週間ぶりに練習に連れて行くことができました。
前回の記事はコチラ。
対象者は、春から中学生になります。
今回も練習時間としては、2時間程度です。
なかなか練習にいけなかったためか、最初に矢も持たずに手の内の確認をしているときに手首を弦で打ってしまいました。
練習の間隔が開いたときには、やはり指導者がしっかりと一つ一つの動作を説明しながら復習させる必要があることを再確認しました。
特に、小さな子供については、十分な配慮が必要ですね。
指導者となる側も、いろいろな対象者を教えることで成長します。
この辺りは、なんだか子育てに似ていますね。子育てをすることによって親としての知識や力をつけるように、指導を実際にすることで指導者としても成長していくものと感じます。
痛い思いを続けてさせるわけにはいかないので、少し違うことをやって仕切り直します。
体配も始めると時間が足りなくなるので、ほんのさわりだけ。
入場の仕方(大前編)を一緒に行いました。
・正しい執弓の姿勢
・立っているときの視線は4m先
・正しい足の運び方
・神棚・国旗などへの礼の仕方
など、あれこれ簡単に説明しながら、弦で打った痛みから気を紛らわせるようにしました。
その後、一度休憩をはさんでから、復習を一緒にして再度「手の内」の練習に入ります。
手の内を教えるときに、「爪揃え」「虎口」「天文筋」と言っても悪くはないけれど、子供達には、凄いことを習っていると思わせる必要は無いと考えています。
平易な言葉や、楽しくわかりやすく一緒に実践してあげるのが効果的です。
この辺りのことは、実は大人の初心者に対する指導にも言えることです。
付いた指導者のモノの言い方や態度が嫌で、弓道を続ける気持ちが萎えてしまった、続かなかったという話しを聞いたこともあります。
例えば、弓道の世界で「教士」であっても、教育者としての「教師」とは同じ読み仮名でもバックボーンがだいぶ異なります。
ヒエラルキーに縛られた弓道界にならないことを祈るばかりです。
閑話休題
それでは、子供にどう伝えたらわかりやすいかを考えながら、手の内の指導をみていきましょう。
※写真は動画から撮ったので、ピンぼけですみません。
中指から小指までの3指について説明するときには、指の1本1本を擬人化して話します。
昔、指にペンで顔を描いた経験はありませんか?
「中指・薬指・小指は、とっても仲良し。だから最初から最後までずっと一緒」または「中指のお父さんと小指の子供で薬指のお母さんを優しくギュッて大事にはさんであげる」といった表現を使います。
爪揃えは、手の大きさや指の長さが人それぞれなので、初心者特に子供に対しては要求しません。
次に親指です。
弓を「親指と人差し指の間でまっすぐ押して挟んだら(上から下ろすようには挟まない)、親指の友達である中指の爪の上辺りにそっと重ねます」
「弓を押していくと、手の皮が握り革(弓)とよれていくのを感じるから、親指は中指の上を離れずそっと寄り添ったまま中指の上に乗る」といったことを伝えます。
決して、離れないようにと伝え、「掌根」ではなく、「小指側の手のひらのお肉も弓を離さないで一緒に押す」といったことを伝えます。
まだ親指に力が入っているので、少しずつ直していけるようにしていきたいと思います。
今日の練習は、前回を思い出す復習部分に時間を費やしたのだが、まずまず記憶と感覚が戻ってきた様子。
徐々に忘れなくなっていくものと思われるので、最初のうちはしっかり指導したいと思います。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。