射技について考察する PR

弓道Kyudo|妻手(mete)勝手(katte)指の形|会での秘密を公開します

記事内に商品プロモーションリンクを含む場合があります

Talk about the finger shape of “mete”.

こんにちは、ユミシモンです。

今回は、いきなり技術レベルをあげた動画を作成しました。
大袈裟かもしれませんが、自分にとっては、現段階での奥義的な核心に触れていますので、なにかしら感じていただけたら嬉しいです。

いつか触れようかと思っていた部分なのですが、以前の記事で反応された方がいらっしゃいましたので、参考になればとの思いもあります。

妻手・馬手の拇指と小指・薬指について

動画の中では3:24くらいで話している内容を先に触れておきます。

弽(ゆがけ)の中の拇指(親指)のお話です。

あなたは、「打起し」から「会」まで、自分の拇指が帽子の中でどのような形、または動きをしているか、意識しながら弓を引いたことはありますか

固い離れをしている高校生などを指導をする機会があるときに生徒さんから話を聞いたことがあるのですが…。

帽子に中指を乗せる初心者の中には、「弦が途中で離れる(離れそうになる)のが怖いから」という理由で、素引きのときのように、親指を含めて握りこんでいる人がいました。

この親指を握るような形(画像では大げさに表現)にしていると、自ずと手そのものに力が入ります

したがって、手首付近にも力が入るので、手首が折れて引っ張ったり、「会の基本姿勢を確認しよう」でお話しした、肘が下がって、直角に近くなる形まで弓を引くようになることがあります。

堅い帽子の中で拇指を曲げたところで、弽の表面上に変化はないのですが、「自然な離れ」をおこなうためには、出来るだけ手に余計な力が入らないようにしたいものです。

あまり強く握りこんでいると、拇指の部分に入っている木製の帽子が割れてしまう人もいますよ。かけ替えのない弽を壊さないようにしましょう。

指を重ねても、親指は帽子の中でまっすぐがよいかと思います

拇指に力が入って曲がるということは、「人差し指」と「中指」にも力が入っていると思います。

拇指、人差し指、薬指の三指に力が入ると…

甲矢を射るときには、乙矢を挟んでいるのでみなさん大丈夫なのですが、次の矢(乙矢)を持たない行射の時に小指と薬指がピクピクと浮いて開いているを見たことはありませんか?

私が意識している指の指に力が入っている状態です。

私は、他の指導者がいらっしゃる方には、質問されなければ声や手を出すことはありません。
ただし、他の方がどんな指導をしているのかといった所には自然に目と耳が止まります。
もちろん、自分自身の向上の為にですが。

先ほどの、浮いた小指・薬指を指摘する人を見たことはあるのですが、行射後になぜ畳むのかを本人が納得する解説をしている人は……です。

指導者不在の生徒さんへ

指導者不在で、生徒同士で苦労しながら頑張っている学校もありますので、もしこのブログが目にとまったら、いろんなことを一度意識して、試して、研究してもらえたらと思います。

自分で「考えて」みる
自分で「気がつく」まで体験する
自分が「他の人に説明できるほど理解」しているかアウトプットする

生徒さんだけで練習しているのであれば、以上のポイントを意識して常日頃の練習に取り組むことで、力がつき始めると思います。頑張ってください。

妻手・馬手の指使い(手の内)について

◆先にお話ししておきますが、批判や否定をするために記事を書いているわけではないことは、ご理解なさったうえで読み進めてください。

このような形で、親指のうえに人差し指を重ねる人が多数派だと経験的に感じています。

正直なところ、最初に習った(教わった)人の指導で決まるのことが多いので、年単位で引いていると、他の形にすることに抵抗や恐れを抱く人が多いようです。

私は「なぜ、その形で引いているのですか?」

という質問をしたことがあるのですが、これも回答はいろいろで…。

ただ、一番多い回答が「最初にこのように習ったから」です。

私も、最初はまさにそのように教わったのですが、すぐに今の形にしましたので、重ねることのメリットや理由などを説明してくださる方がいれば、話しをお聞きしてみたいなと純粋に思っています。

ちょっと、弽が黒いのでわかりにくいですね。ごめんなさい。

弽を外した状態です。
拇指(親指)と中指の位置を見ていただければと思います。

拇指側には力を入れず、自然に中指の第一関節辺りに寄せているだけです。

ただ、皆さんが「最初にこのように習ったから」というのと同じように、私も初めからこの形のメリットを理解していたわけではありません。

説明は受けましたが、弓を引き始めてから1ヶ月経つかたたないかの超初心者だったので、理解できなかったというのが正しい表現かもしれません。

それでも、弓道を始めて3ヶ月で初段に合格できた時は嬉しかったなぁ。

テクノロジーによって解決

さて、世の中はインターネットの普及と合わせてPCやタブレット、スマホなどが当たり前に存在しています。

私にとって、今回の動画や記事を書くにあたって最も役に立ったものが、動画の中でもお見せした「ヒューマン・アナトミー・アトラス」というプログラムです。

Twitterのフォロワーさんが紹介されているのを見て、これだっ!って飛びつきました。

相互フォローさんの中には、医学部に進学する方もいるようなのでお勧めです。

Visible Body社のプログラムです。 有料ですが、購入しました。
ごくごくまれに、すんごいセールをするときがありますよ~♪

iOS(app store)・Android(Play store)・Windowsなど使用する端末に合わせて購入できます。


人間の様々な骨格や筋肉などを立体的(3D)に見ることができ、さらには不要なパーツを画像上で取り除くこともできる優れものです。

師匠が話していた内容と自分で感じて考えていたところが、完璧に理解できるようになりました。

動画内で話している内容までは、たどり着いていたのですが、腕の中の筋肉がどのように作用しているかを「視覚的に」見ることができるようになりました。

あぁ、この筋肉は「長掌筋」というのか!

名前もわかると、より理解が進みます(歳を重ねても勉強!)

私の妻手・馬手の秘密を簡単に解説

※動画でご理解いただけた方は、読み飛ばしていただいて結構かと。

実際に画像を見ながら、同じことをやっていただけると伝わりやすくなると思いますのでやってみてください。

ヒューマン・アナトミー・アトラスの画像で水色になった筋と筋肉を見つけます。

左手を右肘に添えた状態で、小指または人差し指を曲げたり伸ばしたりしてみてください。

動く長掌筋、見つかりましたか?

親指と中指の関係

小指から人差し指の4指は長掌筋に向けてそれぞれがつながっています。

1.いずれかの指を動かすと隣の指も若干ですが釣られて動くことを確認してください。

2.1が確認出来たら、親指を中指の第一関節付近に触れる程度の位置まで移動します。

3.小指と薬指をゆっくり締めて(畳んで)ください。

4.中指が自然に親指に密着してくるのを確認してください。

1~4のとき、親指、人差し指、中指には力を入れていません

肘で引くということ

長掌筋の肘付近の付け根親指と中指の関係、この二つがポイントです。

もちろん、一朝一夕で理解できるものではないのかもしれませんが、手から肘までの筋肉で「力を使っている」部分は、小指と薬指を締めるくらいです。

動画で話している「内転」は、弦が飛び出さない程度にひねりを加えるにすぎません。

したがって、長掌筋の付け根で引くイメージを行うことができれば、「手」に余計な力が入らないので、手首が折れたり、肘を90度近くの形にして弓を引いたりすることが出来なくなります

動画のコメントで質問を受けたのですが、以上が1つ目の効能です。

そう、余計な力を入れることが出来なくなるのです。

最後に

もちろん、これは行射全体のごくごく一部分に過ぎません。

ここだけが出来ても、正射必中には程遠いことも自身は理解しています。

ただし、「離れ」が重要な要素であることは間違いありません

質問に対する2つ目の効能は、余計な力が入らないので「軽い離れ」につながります。

もちろん、私が100%の軽い離れが出来ているわけではありません(これが現実)
しかしながら、手に余計な力が入らないことによって、「離れ」が出やすくなることは事実です。(文字での表現が難しいです)

少なくとも、親指と中指にも力が入っていないので、「離す」という意識や感覚無くなりました

左半身について言及はしませんが…

右肘で引き「離れ」が起きることで、「残心」の時の手の位置は、「離れ」の反動で開いた形だけです。

残心は、こういう姿勢だから、「開こう」とか、離れの後に「ジワリと伸ばす」こともありません。

「大離れ」とか「小離れ」といったこととも無縁。

自身の弓力によって、自然に開いた状態がその人の「残心」の妻手の位置だと思います。

 

 

動画や文字だけで伝えるのは骨が折れますね。

文字での議論は、本意がお互いに伝わりにくいのでご遠慮しておりますことを最後にお伝えしておきます。

ご理解よろしくお願いいたします。

 

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

 

Youtube登録はコチラ
Youtube登録はコチラ